2021年9月の記事一覧
建築科の生徒が,若年者ものづくり競技大会(木材加工職種)に出場しました。
愛媛県武道館で実施された,『第16回 若年者ものづくり競技大会「木材加工」職種』に,建築科3年の八島 美悠さんが「東北の高校生代表」として出場しました。
大会では,全国各地から選抜された24名の選手が,磨き上げた技能を駆使しながら精一杯その力を発揮して競技に臨みました。入賞は叶いませんでしたが,完成した作品はとても素晴らしい出来映えで,東北の高校生のレベルの高さを全国に披露する良い機会になりました。
墨付け(記す作業)
鉋がけ(削る作業)
切断(ノコギリで切る作業)
ほぞ穴堀り(穴をあける作業)
組み立て(加工した材料を組み上げる作業)
競技会場(選抜された24名で競う)
競技課題(作品)
※若年者ものづくり競技大会・・・職業能力開発施設,工業高等学校等において技能を習得中の若年者(原則20歳以下)を対象に,若年技能者の裾野の拡大を図ることを目的として実施されている大会。
【感想:八島 美悠さん】
若年者ものづくり競技大会に出場したことを振り返ってみて,様々な貴重な体験ができたことを実感しています。
これまでは,杉材を使って練習してきましたが,大会では栂材で競技を実施するということで,初めて栂に触れました。栂は杉と比べると,とても重く,また硬い材料でとても加工がしにくかったです。材料を切ったり穴を掘ったり,鉋をかけたりするのはとても力が必要でした。栂を使って加工練習を始めた頃は,力がなくて木材に負けて鉋で綺麗に削れなかったり,掘るのもとても時間がかかりました。しかし,毎日何度も練習していく中で,少しずつ栂の硬さにも慣れてスムーズに加工ができるようになりました。
大会前日の事前説明で,原寸図用紙のサイズが違うことや,墨付けの線が不足していることに気づいたりと,少しハプニングはありましたが,当日は修正しながら練習通りの作業ができました。作業をして行く中で,練習で気をつけていたことや,先生や本職の大工さんに教えていただいたことを思い出しながら,一つ一つ丁寧に加工をしました。練習で上手にできていた所は,本番でも上手に加工できましたが,練習でも中々上手にできなかった所は本番でもできず,精一杯力を出しましたが入賞することはできませんでした。私は,練習の大切さを改めて実感しました。
若年者ものづくり競技大会に出場し,良い結果を残すことができず悔しい思いもありますが,とても貴重な体験をすることができました。と,同時に全国のレベルの高さを実感しました。そして,若年者ものづくり競技大会に出場するにあたり,様々なことを教えていただいた先生,大工の岡崎さん,支えてくれた家族や応援してくれた皆様には,感謝の気持ちでいっぱいです。この貴重な体験と,感謝の気持ちを忘れずに,これからの人生に生かしていけるよう頑張ります。
【感想:建築部顧問 教諭 本橋まり子】
本校では初めて若年者ものづくり競技大会「建築大工職種」へ参加する機会をいただきました。八島さんは,この大会参加に向けて3月から練習を開始し,大会まで10回以上通し練習を行いました。最初は5時間15分の標準時間を2時間以上オーバーしていましたが,1回1回の練習で目標を立てて時間を縮めていき,大会では時間内に作品を完成することができました。
技術は見聞きするだけでは身につきません。実際にやってみて,失敗をしながら学び,一歩ずつ成長していくものです。八島さんも1年生から木材加工の練習を始め,ものづくりコンテストや技能検定等に挑戦する中で,積み重ねてきました。納得のいく成績とはならなかったかもしれませんが,大会に参加し,各都道府県代表選手の木材加工の技術,そしてものづくりに向かう姿勢や意識の高さを肌で感じることができたのは,大きな財産だと思います。この経験を糧に,今後もさまざまなことに挑戦していってください。
1学年PTA行事「親子で救命救急講習会」を開催しました!
9月15日(水)のLHRで1年生を対象に,学年PTA行事「親子で救命救急講習会~もしものときに備えましょう~」を開催しました。
コロナウイルス感染拡大防止の観点から,実演と講話の様子を各教室および保護者へリモート配信する形式で実施しました。
講師には,本校PTA会員でもある仙南地域広域行政事務組合 中沢 玄 様をお迎えし,病気や事故などで心停止になった人を救うための心肺蘇生やAEDの使用方法など,応急手当に関する講話を実習も交えて指導していただきました。
講習の冒頭に心停止で亡くなった方やAEDによって一命をとりとめた方の動画が流されると,生徒たちは真剣な眼差しで映像を見つめていました。その後,呼びかけ方や触り方,感染症対策など,応急手当の方法を具体的に説明していただきました。胸骨圧迫実習では,力加減がわからずおそるおそるだった生徒も,コツをつかむと一定のリズムを保って真剣に実習をしていました。最後に代表生徒が感謝の言葉を述べ,PTAからの花束を生徒が贈呈しました。生徒は「AEDの知識があるとないとでは大きな違いがあり,生存に繋がるかどうかの75%は自分たちの行動にかかっていることを知り驚きました。命をつなぐ行動をしたいと思います。なにより人との協力が大切だと分かりました。」と感想を述べました。
事故や病気で心停止した人を目にした場合,学んだ知識を生かして勇気を持って行動に移したいと思える貴重な講演でした。
~あなたにしか救えない大切な命(動画)を視聴~
~リモート配信を視聴しているクラスの様子~
~【実習】胸骨圧迫、そしてAEDの準備・・・~
~代表生徒によるお礼の言葉~
建築科で,レタリング技能検定試験を実施しました。
建築科では,デザインに関する技能の向上を図るために「トレース技能検定試験」に取り組んでいます。試験の結果,2級4名,3級7名と,試験に臨んだ全員が合格し,見事,合格率100%という結果になりました。合格した生徒の皆さんは,その技術を生かして設計競技(コンペティション)やコンクールにも挑戦していくことを願っています。
※「レタリング技能検定試験」は,文字デザインに関する正しい知識と,用途に応じた美しい文字や独自性・訴求力のある文字を書き表す能力を客観的に評価・判定する試験です。
練習に取り組む様子①
練習に取り組む様子②
練習に取り組む様子③
練習に取り組む様子④
2学年PTA行事を開催いたしました!
9月8日(水)本校を会場に,第2学年PTA行事「成年年齢引き下げに関わる講話」をおこないました。今回は,緊急事態宣言下ということもあり,一部の生徒を会場に入れ,講話の様子を各クラスおよび保護者へリモート配信する形式をとりました。初の試みではありましたが,約10名の保護者の方々にもご参加いただきました。ありがとうございました。
講師には,「仙台市弁護士会所属 宮腰 英洋 様」をお迎えし,来年4月から順次成年になる生徒に対して,消費者トラブルを未然に防ぐ方法などについて貴重なお話をいただきました。
講演後には,代表の生徒がお礼の言葉を述べ,PTAからの花束を生徒が贈呈しました。
これから,成年となる2年生には,責任感をもって生活を送ることができるよう,職員も全力でサポートして参ります。
今後とも,PTA活動にご協力をお願いいたします。
~ 成年年齢が引き下がります ~
~ お礼のことばを述べる代表生徒 ~
~ PTAからの花束を贈呈する生徒 ~
建築科で,木造住宅設計実践指導が実施されました。
プランニングの指導
講師への積極的な質問!
(株)シマヌキ建工より,代表取締役社長 島貫 勇雄 様に御協力いただき,木造住宅設計のプランニングに関する基本的な指導を受けました。建築科では,普段の授業(座学)と併せて製図(図面を作図)に特化した実践的な授業が用意されています。全生徒が初心者ですが,自ら住宅の間取りを考えて設計競技にも応募します。白石工業高校の建築科は毎年,多くの設計競技に挑戦し,入賞しています。